大学院受験生なのに…
今僕は、大学院受験生だ。
22歳、大学生、所属しているのは長野県内にあるしがない国公立大学。
昨年8月~11月末まで、文部科学省のトビタテ!留学JAPANという制度を使ってイギリスに留学していた。その時の自分にとっては、行って何をするかよりも、中長期的に海外に行って勉強したという思いのほうが強かったので、表面的にはそこそこの成果を残したものの満足いかない気分で帰国した。
うちの大学では、この制度を使って英語圏の国へ留学する場合は休学するしか方法が無かったので、僕は昨年4月~この3月まで大学を休学していた。休学して留学して戻ってきて、この4月から大学に復学。同級生はみんな卒業し、残った僕は後輩たちからすると「学生っぽくはないけど、先生でもない年上の人」ぐらいな感じに映っているようだ。
留学して一番良かったことは、「もっと勉強したい」と素直に思えたこと。
そして、そのツールとして「大学院に進学する」という選択ができたことだ。
それまでの自分は、大学院に進もうか就職しようかとても迷っていた。
うちの親は2人とも非正規雇用でお金は無いので、大学院に進むにしても全額実費。ただ、学びたいという思いは強い。そんな自分の背中を押したのが、留学生活だった。
実は、僕の留学は向こうの大学に属しているわけではなかった。インターンシップしながら語学を学びつつ自分の研究を自主的に進めるというスタイルだった。毎日図書館に行って勉強。たまに英語でインタビュー調査したりサーベイ調査をしては、それを英語でまとめる日々。
ただ、これがとても楽しかった。
もっと、学びたいんだと心から思えた。
というわけで、今年度に入ってからは大学院受験生として生きているけれども、残念なことにあまり勉強できていない。
そして、志望校が決まってきたのもつい最近。
英語に関しては、留学していたにもかかわらず他の人と比べると劣る。
進みたい分野も、大学3年まで学んできた内容とは異なる分野。
バイトもしないと生きていくお金が無いのでやる。
そんな状況なのに、今まで地域でやっていたプロジェクトに追加して新たに行政や町の人たちと組んで新たなプロジェクトをスタートする。
という、どう考えてもパンクしている昨今の自分。
なかなか、勉強に集中する環境が整えられない。
しかし、これは心理学や社会学的にみれば少し違うんだろう。
つまり、こういう状況を生み出しているのは自分であって、潜在的に「実は、今、あまり勉強したくない自分がいる」とも考えられる。
よーく胸に手を当てて考えてみる。。。
よし、「明日から」本腰を入れよう。
キッカケとカウントダウン
私が好きなラジオパーソナリティに、
伊集院光さんという方がいる。
クイズ番組で、よく見かけるあの方。
もとは落語家のあの方。
NHK 100分de名著のあの方。
伊集院光さんがメインパーソナリティを務める番組に、
日本文学者のロバート・キャンベルさんが出演した回があった。
32分という短い時間の中で、ロバートさんの日本への疑問が炸裂した。
人間は、自分のこととなると極度に盲目になる。
見えているようで全く見えていない。
見えていたとしても、自分が見ている自分と他者から見た自分は違う。
この場合の自分とは、なにも一人の人間を指しているのではなく、
日本人、男、女、主婦、子ども、メガネの人という括りをさすこともある。
ロバートさんは日本文学の研究者。
外国人でアメリカ出身であることをここでは強調する。
そうすると、一つの疑問が誰しも浮かび上がるはずだ。
「なぜ、日本文学に興味を持ったんですか? キッカケは何ですか?」と。
伊集院光さんも上記のような質問をした。
それに対してのロバートさんはこう言った。
「日本人って、2つとても好きなものがありますよね。
キッカケといつまでに何をやるかというカウントダウンの2つです。」
私たちは、そんなことを意識して質問したことはなかった。
ただ、純粋に疑問に思うから聞くのだ。
しかしよく考えてみると、
何かを好きになるのにキッカケという点は存在するのだろうか。
いや、点が存在しないことのほうが多いのではないだろうか。
”自然と”
”なんとなく”
”いつの間にか”
”気が付いたら”
好きになるってそういうものではないだろうか。
興味を持つってそういうものではないだろうか。
しかし、日本人は点を求める。
多分、点があったほうが安心するのだろう。
2つ目のカウントダウンについても、ロバートさんは語った。
「日本人って、いつまでに何をやるとか、何時までにどこに行くとか、
決めるのが好きですよね。時限といいましょうか。
太陰暦や農耕民族であったことが深く関わっているのだと思います。」
例を挙げるなら、番付、年表、カレンダー、
このようなものを日本人は好む特性があるらしい。確かに。
ラジオではこの先、日本文学の時間の流れの話になったが今日は割愛。
キッカケなんてない。
これは、そぎ落とされて残ったものにすぎない。
それって、たぶん、おもしろいから残ったんだ。
好き、嫌いにも理由なんてない。
本能的なものとしか言えない。
本能的なものですべてが片付くとも思わないが、
この上なく便利で使いやすい言葉だ。
キッカケを意識しない生き方がしたいと思う今日この頃。
近況報告
約1年ぶりの記事。「地域の最大資源は何だ?」
2017,3,30
約1年ぶりに記事を書きます。
理由は3つ。
1、4月1日から大学を休学するから。
2、もっと、学び考え自らを深く知らなければならないと思ったから。
3、文字にすること、文字で残すことに意味があるから。
昨年までは、地域活性化系の記事や魅力発見系の記事が多かったのですが、
これからは、日記的に日々思ったことを綴るつもりです。
■3月30日に思ったこと。
「地域の最大資源は何だ?」
結局、地域よりの日記になっていることに逃れられなさを感じるのですが。
4月1日、長野県松本市で行われるプレゼンイベントに登壇させていただきます。
地域のあるをつくす!がテーマということで、招待いただきました。
約2年、地域密着型のフリーペーパーを発行してきて、
また、様々な場所に足を運ぶ中で気が付いたこと。
それは、
「良くも悪くも、結局は人である。」ということなのです。
地域には様々な資源があります。
景観・歴史・文化・建物・名産品・お店
しかし、どの資源も活用するのは現状、人です。
もちろん、人以外のものが使っているものもあります。
もちろん、人がすべて作ったわけではありません。
でも、結局のところ現代社会では、これらは人が売り人が買うのです。
例を出すならば、
どんなにおしゃれで安く環境がいいカフェがあっても、
オーナーが苦手なタイプで気が合わなければ継続して行かないですよね?
「あえて、自分とは違うタイプの人と会いに行く!」
という強者もいるとは思いますが、たいていの人は、
自分と合わない人がいるところにわざわざストレスを溜めには行かないでしょう。
まとまえると、
地域の資源を活かすも殺すも人次第。
だから、人が最大の地域資源である。
”魅力的な人”という資源が人を呼び込むのです。
また、”魅力的な人”を売り込むのも”商売上手な人”なのです。
そんな風に、人について考える今日この頃です。
安曇野市版レッドデータブック展に行ってきた!
久しぶりのBLOG更新です~
1か月以上、前の投稿から間が空いてしまったわけでして…
何をやってたかというと、
・大学生らしく試験勉強
・Maple Tree代表らしくいけだいろ5号の作成
・池田町町長選挙絡みでゴニョゴニョ
そんな中、先日、あづみのFMに地域活動の話をするということで出演させていただきました。
出演後、LINEを見ると1通のメッセージが。
「伊藤君、あづみのFM出てたんだってね! 実は、同日に僕も出てたんだよ~」
このメッセージを送ってくれたのは、
高校の同級生である長野県安曇野市堀金在住、信州大学農学部1年の田島尚くん。
「僕は、安曇野市版レッドデータブック展のことで出たんだよ~」
どうやら、昆虫や植物の絶滅危惧種に関する安曇野市版レッドデータブック展なるものを、郷土博物館でやっていて彼は手伝いをしているそうだ。
ということで、早速、豊科郷土博物館に行ってきました!
豊科郷土博物館は、イオン豊科店の裏のほうにあり、
動植物や郷土の資料を展示しています。
早速、安曇野市版レッドデータブック展の会場へ。中にはパネルと標本がたくさん~
虫好きな方には、超オススメの展示です by田島
レッドデータブックとは?
「生物多様性の保全のために、絶滅の恐れのある野生生物の情報をまとめた本のこと安曇野市では、平成26年に刊行された。」
安曇野の歴史や地形と生物のつながりを説明した展示と、
現在、安曇野の環境が抱える問題が取り上げられていました!
※ここから先、虫が不得意な方はご注意ください。
と、書きたいところだったけど、実際に行ってみると僕らの知っている虫や動植物とは、少し違う世界が広がっていました。
ふんわりとした言葉でいうと「芸術性が高く美しい」のです( ..)φメモメモ
彼が、田島尚くん。
僕と同じ3月28日生まれのB型。すっごく良い人です(笑)
彼は、今回の展示会では開場係をしています。
また、飾られている標本はほとんど彼が今回のために整理し直したものなんだとか。
昔から、細かい作業には定評があった彼にしかできない作業です。
Ex) 大学ノートの1行にものすごくきれいな字で2行分の文字を詰め込む等。
そして、今回の展示を通してこの地域に住む方に伝えたいことが、
1枚のパネルにまとめられていたので貼り付けます↓
オオルリシジミという蝶の保護活動は、知名度が高く協力者も多い。
良く言えば、しっかり保護されている。悪く言うと、注目度が高いだけでほかの種の保護も含めた根本的な解決にはなっていないのです。
田島くん
「僕も、以前は標本を作ることに少しためらいがありました。標本にするという名目だけで生き物の命を奪ってもいいのだろうかと。でも、今回の展示のように後世にこの地域の生き物のことを正しく伝えるためには、標本にすることも必要なんだと思いました。レッドデータブックに登録されている動植物は、僕らの保護活動次第でこれからが変わっていきます。まずは、この現状をみなさんに知っていただくことが重要なのではないでしょうか」
まずは、みんなに知ってもらう。
そして、保護する。
同時に、後世に残していく。
動植物、特に虫には様々な思いを持つ方も多いと思いますが(笑)
僕自身、あまり虫は得意ではありません。でも、今回のように丁寧な解説と実物の展示をゆっくり見ると、今までとは違った感情が生まれてきました。
皆さんも、ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?
田島くん、ありがとうございました!
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2016年3月12日~4月10日
安曇野市豊科郷土博物館
〒399-8205 長野県安曇野市豊科4289番地8
Tell 0263-72-5672
詳しくは、豊科郷土博物館のHPをご覧ください!
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